Wa-luck(ワラック)

2019.5.8
オススメ ワーク

率先して、バカになる(一流の男になる条件 -vol.1-)

大望青年会一流の男になる条件

(作家・永松茂久)
 
 

率先して、バカになる

 
真面目一辺倒。スパルタ一辺倒。ハードボイルド一辺倒……。
 
これで「いい男」というのはあまり聞かない。

普段は信念に生き、誰よりも真剣に仕事に取り組む。しかし、それ以外のときはお茶目な一面があったり、ものすごく天然ボケだったりと人間臭いところを見せる。

このような人間としての奥行きのある男は、理屈抜きで同性からも異性からも好かれる。

逆に、スタイリッシュであるが、そのスタイルゆえにバカになれない男も少なからずいる。バカができないというのは、裏を返せば自信のなさの表れだ。完璧な男を演じきらないと自分の評価が下がると思っているのだ。

しかし、そんな男は周囲も見透かす。一本、太い幹を持って、しっかり根が張っていれば、いくらでも枝葉は揺れてもいいというのに。

これに対して本当にいい男は、必要に応じていくらでもバカになれる。

 

 
たとえば、あまり打ち解けていないメンバーでカラオケに行ったとしよう。そこで誰かがいきなり自分の十八番のバラードをあまりにも上手に熱唱しきったらどうなるか。きっと空気が冷えきるはず。歌が得意ではない人は恥ずかしくてその後に歌えなくなってしまう。

いい男はそこで率先して場が盛り上がる曲を歌える。

メンバーの世代がバラバラなら、できるだけみんなが知っていそうな曲を選ぶ。しかも、ハイクラスな人間力を持った男などになると、いくら歌が上手くてもあえて音程をはずすなどの小技も使える。

別に遊びの場だけではない。

ピリピリした雰囲気の会議で、空気を察して小ボケを入れられる男。

落ち込んでいる後輩に、自分のとっておきの失敗談を笑いながら語ることができる男。

猛烈に仕事をして結果を出したにもかかわらず、「運が良かったんです。そして周りの方のおかげさまです。ま、仕事の話はいいとして今日は楽しく飲みましょうよ」と笑いで流せる男。

こんな男たちもかっこいい。

そういう男は人の気持ちを察する力があり、自分を下げてもいいという自己土台化の精神があり、相手やその場の空気を守る、という気概を持っている。

言ってみれば愛だ。

自分はバカに徹してでも、目の前の相手を笑顔にするという他を思う気持ちがないと、裸踊りはできない。

もしあなたが普段から完璧な男を演じようとしてきたのなら、思いきってバカ騒ぎに飛び込んでみるのもいい。たまにはキャラクターを変えて自分の心の壁をぶっ壊してみないか?「自分の売りはそこじゃない」と思える領域にあえて踏み込んでみるのだ。

ん? 無理? 真面目で通ってるからだって?

もしあなたが真面目が取り柄で通っているなら、なおさらチャンスだ。真面目な人間が時折見せるバカほど、盛り上がるものはない。

そうやって自分の壁を少し壊すと、急に風通しがよくなる。

自分にかける不必要な負担も軽減されるし、周囲の雰囲気も変わる。

何よりあなたの男としての評価が上がる。

たまにはバカになろう。

さっさと胸襟を広げてみよう。

ギャップがあればあるほど、それはあなたの魅力の演出になるはずだ。
 

いい男は必要に応じていつでもバカになれる器量を持っている。

 

一流の男は、目の前の相手を笑顔にするため、いつでもバカになれる器量を持っている。

 
(ながまつ しげひさ)

 
 

【ながまつしげひさ】
1974年、大分県生まれ。
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。
「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」をコンセプトにしたユニークな人材育成には定評があり、全国各地で数多くの講演、セミナーを実施。
「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演累積動員数は延べ30万人にのぼる。
2016年より拠点を東京に移し、経営、執筆、講演だけでなく、人材育成、出版プロデュース、イベント主催、映像編集、コンサルティングなどもてがける。
著書に『成功の条件』(きずな出版)、『一流になる男、その他大勢で終わる男』(きずな出版)など多数。