Wa-luck(ワラック)

2020.4.30
ワーク

一流の男になる条件 -vol.6-(今ある自分を変化させろ)

大望青年会一流の男になる条件


(天理教青年会より)

 

今ある自分を変化させろ

(作家・永松茂久)
 

この原稿を書いているときに、とあるテレビ番組を目にした。国民のあり方のパーセンテージを当てる番組だった。
 
その中に「38度以上の熱が出たときに、会社を休まない人の確率は?」という問題が出た。答えは55パーセントだった。
 
それを「なんて日本の会社はブラックなんだ! そう考えると、うちの会社もブラックだ!」と早計に決めつける人がいる。
 
休みたいなら自分は休めばいい。
 
自分が属している会社をブラック呼ばわりするなら、さっさと転職すればいい。
 
文句を言いながら給料もボーナスもしっかりと受け取るってのは、ちょっとかっこ悪くないか?
 
仕事上、僕は若い人から人生相談を受けることが多い。その多くは人生の岐路に立たされたときに、男として何を天秤にかければいいのか、というものだ。信念の優先順位付け、とでも言おうか。
 

 
その中でもよくあるのが転職の悩みだ。ある日、僕の地元の後輩からこんな相談を受けたことがある。
 
今の会社は、社長にも先輩にも本当にお世話になったんです。今の自分があるのも彼らのおかげです。けど、自分がもっと飛躍できそうな仕事に出合ってしまいました。今の会社を裏切るのも忍びなくて、どうしたらいいのか分かりません」
 
変な表現かもしれないが、彼は「いい悩み方」をしている。正しいか間違っているかは分からないが、こんなときの僕はこう伝えることにしている。
 
「ライバル会社じゃなければ転職すればいい。その代わり、明日から最低3カ月間、会社の誰よりも早く出社して、誰よりも全力を尽くして仕事をしてみたらどうだろう。
 
それでもなお決意が変わらないなら、そのときは潔く辞めればいい。ただ、せっかくつくった君の人脈だろ。辞めた後もその会社の人に、君を応援したいと思わせるかどうかは自分次第。今から3カ月が勝負だよ」と。
 
日本のビジネス会社は、筋が通っていないことを嫌う。これは何も、極道の方々だけの特権ではない。ビジネスの世界にも守るべき筋はしっかりと存在する。いい男はそのことに敏感である。
 
お世話になっている人に背いたり、普段は疎遠なのに困ったときだけ友人面をしてきたり、ルールや約束を平気で破ったりする浅ましい男は、単純に信用されない。岐路に立ったときは、転職先での未来より、まずはお世話になった会社への筋の通し方を考えたほうがいい。
 
退職日が決まった日から露骨に気がぬけて、有給消化といって中途半端に出社する。今まで溜め込んでいた鬱憤を晴らすように、捨て台詞を残して会社を辞める。こういうのだけは絶対にやめたほうがいい。
 
人の道というと硬くなるが、長い目で損得を考えたとしても、お世話になった人たちに不義理をして絶対に得なことは何もない。そこを徹底して誰よりも「恩返し」ができれば、全員とまでは言わないにしても、必ずあなたの味方が増える。
 

いい男は何にも先駆けて、お世話になった人への恩と筋を一番大切にする。

 

(ながまつ しげひさ)

 
 
【ながまつしげひさ】
1974年、大分県生まれ。
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。
「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」をコンセプトにしたユニークな人材育成には定評があり、全国各地で数多くの講演、セミナーを実施。
「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演累積動員数は延べ30万人にのぼる。
2016年より拠点を東京に移し、経営、執筆、講演だけでなく、人材育成、出版プロデュース、イベント主催、映像編集、コンサルティングなどもてがける。
著書に『成功の条件』(きずな出版)、『一流になる男、その他大勢で終わる男』(きずな出版)など多数。