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2019.8.25
ワーク おたすけ

仕事にやりがいを見いだせない(ほっこりんのお悩み相談室-vol.2-)

大望青年会ほっこりんのお悩み相談室

ほっこりんのお悩み相談室

 
今月のお悩み相談者 30代男性
 

仕事について悩んでいます。効率や働いているみんなのモチベーションが上がるようなやり方を考えては上司に伝えているのですが、全く聞いてくれません。このまま変わらない状況が続くと思うと、仕事にやりがいを見いだせません。

 
 やりがいを持てないまま仕事をするのは、とてもつらいことですよね。「もっとこうしたらいいのに」とか、理不尽だと感じながら、自分の思いをグッと飲み込む毎日。それでは何のために仕事をしているのかわからなくなってしまいます。あなたがモチベーションを保てなくなるのも当然のことです。それでも諦めてしまうことなく、問題に向き合って、改善しようと努力をしている。あなたはとても真面目で、誠実な人ですね。
 
 あなたの思いはよくわかります。あなたが仕事をする中で、率直に感じる問題点なのですから、それは紛れもない「現場の声」なのです。ただ、自分の意見が反映されないとき、真面目な人ほど相手の意見や、社会のルールを優先して、いちばん大切な「自分の気持ち」を抑え込んでしまいます。
 
 抑え込んだ感情は、消えることなく心の中に蓄積されていき、ストレスとしてさまざまな身体の不調を引き起こします。また、自らの感情を抑えるような状況が長期間続くことで、自分は本来、何がしたいのか、何が好きなのか、わからなくなってしまい、無気力・無感情の原因に。ひどいときには、うつ症状につながってしまうこともあります。
 

 
 この世界は、二つで一つ。
 
 自分の意見が受け入れられないからといって、気持ちを抑え込む方法しかないのでは、苦しくなってしまいますから、思い切ってその反対のことをしてみましょう。「自分の考えをアウトプットする」のです。
 
 
 こんな実験があります。ワシントンのがん医療センターで、末期がんの患者を対象に「筆記エクササイズ」が行われました。20分という決められた時間で「がんが自分たちの何を変えるのか、そしてその変わったことに対して自分はどう思うのか」を記述する簡単なものですが、その結果は驚くべきものでした。
 
 参加者の49%が「病気に対する考え方が変わった」と答え38%が「今の状況についての気持ちが変わった」と答えたのです。末期がんの患者が抱えるストレスは想像を絶するものですが、そんな大きなストレスも、たった20分の「アウトプット」をしただけで軽減できたのです。
 
 感情がリセットされて、ストレスが軽減される。アウトプットには、とても大きな効果があるのです。
 言いたいことが言えず、イライラしてしまうときには、ノートに今の気持ちを書き出してみましょう。目に見える形にすることで、あやふやだった「自分はどうしたいのか」「問題点はどこにあるのか」「最善の行動は何か」という部分が明確になり、自分の気持ちを整理することにつながります。
 
 また、自分は何に怒っていて、本当はどうしてほしかったのか、という「本来の気持ち」を視覚化することによって、自分を客観的に見ることができます。そうすることで自己への肯定感が高まり、自分の心を癒やしてあげることにつながります。
 
 
 あなたの意見は、決して間違っていません。だから「自分の意見なんて……」と、遠慮してしまうことなく、心が感じた率直な気持ちを、なるべく大切にしてあげてくださいね。自信を持って、自分の気持ちを表現することが大切です。紙に書く以外にも、SNSに投稿してみたり、周りの人に相談したり、歌やダンスで表現するなど、自分に合った方法を試してみましょう。あなたが自分らしく生きられるよう、わたしも応援しています。
 
 
(大望 2019年5号より転載)