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2019.5.8
子育て

男の子は異星人 -vol.1-「男の子って、なぜこんなことをするの?」

さんさい少年会男の子は異星人

男の子って、なぜこんなことをするの?

 

  • どうして男の子はじっとしていないのですか?
  • うちの息子は、いつも何と戦っているのですか?
  • 男子軍団が「うんち」だけで会話しているのですが、分かっているのですか?

これまで全国の多くの講演会やイベントで、子育ての話や男の子の話をしてきました。先ほどのものは、その中で男の子に関してよくされる質問のいくつかです。
お母さんの男の子に対する質問の根底には、「なぜそうするのか?」という、根本的な問い掛けがあります。結局は「男の子」がよく分からないのです。分かりたいと思っていますし、分かろうとする努力も、お母さんはたくさんしてきたはずです。触れない虫を一緒に捕まえたり、見たくもない電車を一緒に見に行ったり、車だらけの図鑑に一日付き合ったりしてきました。それでもやはり分からないものは、分からないのです。そこには見えない壁が存在しているのです。

その分からない不安や疑問が、子育てを困難にしたり、また大変なものにするのです。当たり前ですが、お母さんは女性として生まれ育ってきました。だから男の子のことは、最終的には分からないものです。パパのことも結局何だか、よく分からないところがきっとありますよね。
しかし息子は、自分がおなかを痛めて産んだ子供だし、親子なんだからきっと分かり合えるはず、なんて思っていませんか? まずその考えをやめましょう。子供は親から生まれてきますが、親とは別の存在です。一人の人間として、親と同じぐらい個性があります。いくら小さくてもです。だから一人一人が特別な存在で、本当に生まれてきたこと自体が尊いものなのです。

お母さんと息子は、別の世界の生き物なのです。男と女は性別が違いますし、大人と子供の違いもあります。そして親と子供というポジションも違います。一番遠い存在が、お母さんと息子なんです。そう考えると分かりやすいでしょ!

最初の問いに戻りましょう。
「男の子って、なぜこんなことをするのでしょうか?」それは「それが男の子だから」これ以外に答えはないんです。お母さんもその覚悟と体力を持ってほしいです。基本体力勝負ですから。そして男の子育児を楽しむ、大きなポイントを一つ。それは「あきらめる」ということです。悪い意味ではなく、いい意味でのあきらめというか、達観という感覚です。

男の子の不思議さは、男の子の面白さです。これから何をしでかすか全く分からないドキドキ感や、お母さんの予想以上のアクシデントを持ち込むワクワク感は、男の子の子育て以外では、実はなかなか味わえないものです。残念ながら、イヤイヤ、うれしいことに、もう男の子を産んでしまったのですから、後には戻れません。それならいっそのこと、とことん男の子の育児を楽しみましょう。

小﨑恭弘 プロフィール
こざきやすひろ/1968年、兵庫県生まれ。大阪教育大学教育学部准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。12年間、兵庫県西宮市公立保育所初の男性保育士として子供たちと向き合う。NHKEテレ『すくすく子育て』他、テレビや新聞、雑誌等でも活躍中。