Wa-luck(ワラック)

2020.2.29
子育て

男の子は異星人 -vol.4-「衝動的で危ないことが好き」

さんさい少年会男の子は異星人

第四回 衝動的で危ないことが好き

 

とにかく男の子たちの行動は予測がつかない。突然何かが始まります。突然走りだします。突然服を脱ぎます。突然ひっくり返ります。その行動の前動作というか、予兆が全くないので、驚いてしまいます。
確かにお母さんにすれば、不思議というか理解不能なことばかりなのでしょうね。ただ男性の僕からすると、特別に不思議でも変なことだとも思いません。冷静に考えてみると、自分自身も全く同じことをしていましたからね。
僕は三歳のときに、真冬に真っ裸で近くの神社の池に入っていたところを、近所の人に確保されました。今でも覚えています。寒いというより、冬なのに魚が池で泳いでいて、友達と捕まえよう!という話になりました。服がぬれてはいけないと思い、子供ながらにちゃんと脱いだのですが、季節までは分かっていませんでしたね。まあそんなものです。
僕がお母さん方に言いたいのは、男の子はそんなものということです。お母さん、男の子が何か行動を起こす前に、あらかじめ知らせてくれると思いますか?
「今から走りだすね!」と言って、走りだす子を見たことはないです。
なぜなら、男の子自身が今から自分が何をしでかすのか、よく分かっていないからです。例えば、ハサミが使えることがうれしくて、何でも切ってしまう時期があります。三、四歳ぐらいのときでしょうか? 広告や折り紙をチョキチョキ切っているときはいいのですが、そのうち調子に乗って自分の髪の毛、それも前髪をチョキチョキと切ってしまいます。それはそれは大変な髪型になってしまいます。前髪だけが、それも左右非対称で短いのですから。
困りますねー。こんなときはやっぱり叱りたくなることでしょう。息子を叱ります。
「どうして、こんなことしたの! 髪の毛は自分で切るものじゃないの!」
「なぜハサミで自分の髪の毛を切ったの? 説明して!」
さて、問題です。このとき息子はきちんと髪の毛を切った理由を説明できるでしょうか? 基本的にはできないでしょう。お母さんはイライラすると思いますが、そんな自分の行動に責任も、また理由もありません。強いて言うなら「やりたかったから」「面白そうだったから」「手が勝手に動いた」まあこの程度のことでしょう。多分お母さんが納得、また許せるレベルの理由ではないです。


男の子の行動には、理由がありません。何も考えていません。衝動的ですし、体が勝手に動いてしまうのです。
「どうしてそんなことをするのでしょうか?」という問いの答えは一つです。
「男の子だから!」残念ながら。
だからお母さんは、あれやこれやと理由を探すことを少しやめましょう。男の子とはそういうもの、という割り切り、諦め、達観が必要です。「大好きだから分かりたい」、という気持ちは当然です。しかしそこは本人にも分かっていないので、そうではなく「大好きだから、許してあげる!」にうまくお母さんが変化してほしいと思います。

小﨑恭弘 プロフィール
こざきやすひろ/1968年、兵庫県生まれ。大阪教育大学教育学部准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。12年間、兵庫県西宮市公立保育所初の男性保育士として子供たちと向き合う。NHKEテレ『すくすく子育て』他、テレビや新聞、雑誌等でも活躍中。